自己破産手続き前に訴えられた場合の対処法

■破産前に債権者から訴えられることがある

 

自己破産手続きを行うと決めても実際に手続きを開始する前に債権者から貸金返還訴訟を起こされてしまうことがあります。

 
債権者には自己破産の準備をしているということが伝わっていなくても支払いが長期間されていないなどの状況によっては支払い不能と見て少しでも回収するためです。

 

 

自己破産手続きの開始までには必要とする書類も多く時間がかかるためで、基本的に2,3ヶ月は必要とします。

 
破産手続き自体が開始されてしまえばその種類が管財事件、同時廃止に関わらず判決による強制執行は不可能となります。

 
また、その後免責が確定した場合も同様に強制執行ができなくなります。

 

 

ですがもし手続き前に債権者から訴えられてしまい判決がでてしまえば給与など残っている財産を差し押さえられてしまう可能性があります。

 

 

その場合、本当に生活が苦しくても強制執行されてしまいますので対策を取る必要があります。

 

 

■破産手続き開始を早める

 

 

・弁護士に急いでもらうよう伝える

 
急かしたところでやれることは変わらないこともありますが、弁護士に相手から訴訟を起こされたことを伝えることで対策を取ってくれる可能性もあります。

 
例えばもうすぐ破産開始となるため債権の回収は難しいなどの説得を試みてくれたりです。

 

 

・手続きに必要な書類を早く集める

 
これは元々やっておきたい事ではありますが、自己破産手続きの申し立てに必要な書類を予め、もしくは早めに準備することです。

 

 
破産手続きの申し立てには住民票から過去2年分の給与明細、その他財産に関係する書類など必要なものが大量にあります。
 
恐らく弁護士から伝えられ初めて知ることになるでしょう。

 

 

 
その時点から集めるとなるとかなり時間がかかることもありますので、債権者からの訴訟を受けてしまう可能性も高まります。

 

 

そのため、給与明細や不動産の書類などはこういった事態とは関係なくとも普段から管理しておく必要があります。

 

 

■裁判を長引かせる

 

 

・答弁書を出して第一回口頭弁論期日に欠席する
少し姑息ではありますが、債権者との裁判を長引かせることで破産開始に間に合わせ、強制執行を失効させるという方法です。

 
訴訟を起こすと訴状が来ることになるのですが、中には答弁書というものが同封されています。

 

 

これは原告からの主張に対して被告がどのように答えるのかを記載するもので書式は様々です。

 
答弁書は記載されている期日までに裁判所に提出することになり、提出せずに裁判にも出ないと原告の主張を認めたとみなされ判決が早期にでてしまいます。

 

 

しかし、答弁書を提出していれば一回目の口頭弁論には出席しなくても次回の弁論まで判決を伸ばすことができます。

 
二回目はどちらにせよ出席しなければなりません。

 

 

・期日の延長を申し出る

 
裁判の日は裁判所の判断により延期できることがあります。

 
理由は「体調が悪い」や「裁判の準備に時間がかかる」などで止むを得ないと判断されますと約1週間ほど伸びることもあります。

 

・分割支払いで和解する

 

 

 
どうしても間に合わない場合は和解で分割払いに応じるというのも手です。

 
その場合破産手続きが開始されれば以降の支払いについては強制執行権がありませんので、自身の財産のダメージは少なく済みます。

 

 

・判決について上告する

 
判決内容が不服だと上告することで再度裁判が行われることがあります。
基本的に認められることは稀なため難しいと考えていたほうがいいでしょうが、選択肢の一つとして覚えておくといいでしょう。

 

 

■申立後の強制執行は否認されることもある

 
もし判決の結果強制執行を受けることになっても場合によっては否認されるケースもあります。

 
それは期間としては「債権者が受任通知を受け取った後」「破産手続きの申立後」です。

 

 

自己破産では、特定の債権だけ優先して返していると免責を受けられない可能性があります。

 
そのため、そのような場合は不公平さをなくすために強制執行による返還請求が行われることがあります。

 

 

これは勿論可能性ではあるため、確実ではありませんが、もし破産前に強制執行されてしまってもこのように取り返すことができるかもしれません。

 

 

 

しかし実際返還されてもその財産は破産財団が管理しますので即自分のものとはならないことも覚えておく必要があります。

 
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